まずは一番安上がりだと思われる、クローズアップレンズの使用からです。
デジイチを買う前に使っていたFujifilmのHS10は、レンズにフィルターを付けられるようにネジが切ってあったため、その時にクローズアップレンズを購入しました。
しかし、HS10にはマクロモード、スーパーマクロモードが有り、スーパーマクロモードではレンズの先端から1cmの距離で撮影が出来たため、使うことはなかったのです。
というより私が無知で、使い方がわかってなかっただけなのですが・・・。
その辺についても詳しく書いていきたいと思います。
まず、HS10のフィルター径は58mmで、今、持っているレンズは2本とも52mmで、クローズアップレンズの他にも58mmのフィルターを購入してあるため、有効活用できるようにステップアップリング 52-58mmを購入しました。
今回使用するクローズアップレンズは、現在は取り扱ってないみたいなのですが、上海問屋のMCクローズアップレンズNo3です。
ナンバーは大きいほど高倍率で最短撮影可能距離が短くなります。
クローズアップレンズにはMCとACが有り、画質が良いのはACなのですが、値段もそれなりにするので、とりあえず試してみたかっただけなので、安いMCフィルターにしました。
それぞれをレンズに装着した状態が下図です。(少しボケているのはご勘弁を)
ステップアップリングを使ってクローズアップレンズを装着したところ |
今回の実験は、現在持っている2本のレンズを使い、何も無い状態とクローズアップレンズを使用した場合で写真を撮ってみました。
焦点距離は2本ともテレ端を使い、設定をISO100、f/11で固定し、三脚を使用してマニュアルフォーカスで撮影しました。
被写体との距離は、出来るだけ最短撮影可能距離になるよう、フォーカスリングを最短距離の位置に合わせ、カメラを動かしておおまかな位置に合わせておいて、微調整をフォーカスリングで行いました。
写真はどれもトリミング無しのRAWからの縮小現像です。
まずは18-55mmを使用しての写真で、上がそのまま、下がクローズアップレンズ使用で、被写体はエネループの単四電池です。
焦点距離 55mm ISO 100 f/11 シャッタースピード 1.6秒 |
焦点距離 55mm ISO 100 f/11シャッタースピード 1.3秒 |
理由は、18-55mmレンズは、最短撮影可能距離が28cmと比較的短く、ほとんど距離を縮められなかったからと、焦点距離が55mmと短いのが原因ではないか?と素人ながらに考えてみました。
次に55-200mmを使用しての写真で、上が素の状態、下がクローズアップレンズ使用です。
焦点距離 200m ISO 100 f/11 シャッタースピード 1.3秒 |
焦点距離 200mm ISO 100 f/11 シャッタースピード 1/1.6秒 |
理由としては、55-200mmレンズは、最短撮影可能距離が1.1mで、クローズアップレンズを使用すると、44cmまで近づくことが出来、半分以上距離を縮めることが出来たからだと思います。
ただ、残念なことにこのレンズはテレ端が甘く、文字がいまいちハッキリ写りません。
以上のように、最短撮影可能距離が長いとか、焦点距離が長い場合に効果が高いことがわかりました。
クローズアップレンズを使用するときの注意点としては、ピントの合う範囲が極端に狭くなり、被写界深度も極端に浅くなるため、手持ちでの撮影は厳しく、三脚を使用する方がいいと思います。
外で花を撮る時、どうしても体が動いてしまったり、風で花が動いてしまったりで、ピンぼけ写真を連発しました・・・。
対策としては、欲張って焦点距離を長くしないとか、連写機能を使って、あえて微妙に動いてみるとか、とにかく沢山写すしか無いと思います。
次回は、リバースリングを使用しての接写について書きたいと思います。
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