撮影に必要な機材は前回で説明したので、今回は撮影に関して書いていきたいと思います。
今回も、前回の接写(クローズアップレンズ) と比較しやすいように、被写体を単四のエネループにして撮影していきます。
撮影方法ですが、リバースリングには電子接点がないため、撮影モードAUTOとかではカメラにレンズ未装着のエラーが出て撮影できないため、撮影モードを「M」 にして、フルマニュアルで撮影していきます。
そのため、Exif情報には焦点距離0mm、絞りf/0と表示されます。
設定は、ISO感度を100に固定して、 絞りを開放にしてピントを合わせ、撮影時にいくらか絞って何枚か撮影し、適切な露光になるようシャッタースピードを設定していきます。
ピントの合わせ方ですが、三脚で大まかな位置に合わせ、微妙な調整をフォーカスリングを回して調整していきます。
レンズ先端にケーブルレリーズを装着しているため、レンズをマニュアルにしていると、位置によっては簡単に回ってしまうため、ピントを合わせたら"A"にしておくとロックされ、動かないので良いです。
撮影は、焦点距離18mmと35mm、55mmで行いました。
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焦点距離 18mm ISO 100 絞り 全閉 シャッタースピード 20秒 |
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焦点距離 35mm ISO 100 絞り 全開 シャッタースピード 1秒 |
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焦点距離 55mm ISO 100 絞り 全閉 シャッタースピード 15秒 |
ちょっと明るさに違いがありますが、修正無しの縮小のみです。
ここまでくると、被写体がエネループであるかどうかもわからない状態です。
見ての通り、焦点距離が短いほど拡大率が上がり、通常の状態とは真逆の結果になります。
エネループは一応丸くはなっていますが、拡大してみるとほぼ平面に近く、絞りによる違いがわかりにくいので、今度は100円玉を撮影してみました。
百円玉だとわかるように百円の文字を入れるため、焦点距離を35mmにして撮影してみました。
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焦点距離 35mm ISO 100 絞り 全開 シャッタースピード 1秒 |
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焦点距離 35mm ISO 100 絞り 全閉 シャッタースピード 20秒 |
この二枚を見るとわかると思うのですが、絞りを全開にすると被写界深度がかなり狭いです。
下側の絞り全閉はほぼ全面にピントが合っていますが、上側は中心部分くらいしか合ってないです。
画面比率で言うと、通常でもこれくらいの被写界深度になるのですが、被写体で考えると、百円玉のほんのわずかな部分にしかピントが合わないので、かなりピントが合わせづらいのです。
これで焦点距離35mmなので、18mmにするともっと被写界深度が浅くなります。
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焦点距離 18mm ISO 100 絞り 全開 シャッタースピード 1秒 |
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焦点距離 18mm ISO 100 絞り 中間 シャッタースピード 3秒 |
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焦点距離 18mm ISO 100 絞り 全閉 シャッタースピード 20秒 |
被写界深度の違いがわかるのと、全閉だと回折現象(小絞りボケ)が出ているのがわかると思います。
以上、ここまでくるとほぼ顕微鏡の世界です!w
ちなみに、これらの撮影風景は下図のようになってます。
百円玉の撮影風景 |
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