2013年7月13日土曜日

円偏光フィルター(CPL)

 今回は、円偏光フィルターについて書いていきたいと思います。
 円偏光フィルターとは、光の表面反射を除去する効果のあるフィルターで、 直線偏光を円偏光に変えてどうたらこうたらで・・・詳細は専門サイトを見てください。w

 今回の実験は、18-55mmレンズを使い、ISO 100、絞り優先モードで行いました。
 今回使用した円偏光フィルターは上海問屋のMC-CPLフィルターです。
 まずは葉っぱを撮ったものから。
偏光フィルター 葉っぱ CPL1
焦点距離 42mm ISO 100 f/5.3 シャッタースピード 1/400秒
偏光フィルター 葉っぱ CPL2
焦点距離 42mm ISO 100 f/5.3 シャッタースピード 1/320秒
上が一番効果を低くした画像で、下が一番効果を高くした画像です。
 効果の違いは一目瞭然で、上は光の反射があるため、つやのある感じになっています。
 下は光の反射が除去され、つやが無くなり、色合いも変わってきています。

 円偏光フィルターを付けると暗くなるため、シャッタースピードが遅くなります。
 下の図はシャッタースピードの違いを見てください。
 上から効果を高くした画像、効果を低くした画像、円偏光フィルターを外して撮影した画像です。
偏光フィルター 葉っぱ CPL3
焦点距離 42mm ISO 100 f/5.3 シャッタースピード 1/160秒
偏光フィルター 葉っぱ CPL4
焦点距離 42mm ISO 100 f/5.3 シャッタースピード 1/250秒
偏光フィルター 葉っぱ CPL5
焦点距離 42mm ISO 100 f/5.3 シャッタースピード 1/500秒
上の三枚のシャッタースピードを見てわかるとおり、見事に違うのがわかると思います。
 その為、状況によって使い分けていくのが良いのかもしれませんね。
 例えば、外で風が吹いていて、被写体ボケが起こりそうなときは効果を低くするとかですね。
 まぁISO感度を上げるという手もありますが、どうしてもノイズが増えますからね。

 次に花を撮ってみました。
 花も、光が反射しているような場合は効果があらわれますが、下のような場合、花の部分に関してはほとんど違いがわかりません。
 上が効果を低くした画像で、下が効果を高くした画像で、葉っぱの部分を見てもらうと効果の違いはわかると思います。
偏光フィルター 花 CPL1
焦点距離 42mm ISO 100 f/8 シャッタースピード 1/40秒
偏光フィルター 花 CPL2
焦点距離 42mm ISO 100 f/8 シャッタースピード 1/30秒
以上、葉っぱや花の画像ばかりになりましたが、空が青く撮れるとか、水面の反射が無くなるとか、ガラスの反射が無くなるとかは、他のサイトでも沢山作例があるのでそちらを見てください。

 今回、撮影していて気付いたのですが、効果の違いを変えるとき、IF方式じゃないレンズの場合、折角効果の程度を合わせておいても、ピント合わせでレンズが回ってしまい、少し効果の程度が変わってしまうことがありました。
 その他にも、光に対しての反射を除去するため、反射の違いによって、フィルターの位置が同じでも効果が変わることがありました。
 例えば、本棚のガラス面に向かって効果の高い位置に合わせておいて、そのまま床を見ると効果の高い位置じゃなくなっているとかです。
 そのため、常に撮るものによって効果を調整しなければいけないんだなぁと思いました。
 ここだけの話、フィルターに印を付けておけば、常に効果の程度が決められると思っていたのですが、毎回変わってくるのでおかしいなぁと・・・。w

 一般的?に、風景を撮影するとき、空気中の水分によって反射する光を除去するため、綺麗にくっきり写せるようになると言われていますが、一つ疑問に思ったのが、虹が出ているとき、このフィルターを付けて撮影するとどうなるんだろう?ということです。
 虹ってまさに水分に光が反射して見えるものですよね?やっぱり虹は写らないんですかね?そういう状況に出くわしたことが無いのでわかりません・・・。誰か教えて・・・。

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