2013年7月7日日曜日

接写(クローズアップレンズ)

 今回から接写について色々やったことを書いていきたいと思います。
 まずは一番安上がりだと思われる、クローズアップレンズの使用からです。

 デジイチを買う前に使っていたFujifilmのHS10は、レンズにフィルターを付けられるようにネジが切ってあったため、その時にクローズアップレンズを購入しました。
 しかし、HS10にはマクロモード、スーパーマクロモードが有り、スーパーマクロモードではレンズの先端から1cmの距離で撮影が出来たため、使うことはなかったのです。
 というより私が無知で、使い方がわかってなかっただけなのですが・・・。
 その辺についても詳しく書いていきたいと思います。

 まず、HS10のフィルター径は58mmで、今、持っているレンズは2本とも52mmで、クローズアップレンズの他にも58mmのフィルターを購入してあるため、有効活用できるようにステップアップリング 52-58mmを購入しました。

 今回使用するクローズアップレンズは、現在は取り扱ってないみたいなのですが、上海問屋のMCクローズアップレンズNo3です。
 ナンバーは大きいほど高倍率で最短撮影可能距離が短くなります。
 クローズアップレンズにはMCとACが有り、画質が良いのはACなのですが、値段もそれなりにするので、とりあえず試してみたかっただけなので、安いMCフィルターにしました。
 それぞれをレンズに装着した状態が下図です。(少しボケているのはご勘弁を)
ステップアップリング クローズアップレンズ
ステップアップリングを使ってクローズアップレンズを装着したところ
ステップアップリングを装着すると、後からフードの取り付け・取り外しが出来なくなるのと、どうしてもフィルター部分に厚みがでるため、広角レンズのワイド端でケラレることがあるのでご注意を・・・。

 今回の実験は、現在持っている2本のレンズを使い、何も無い状態とクローズアップレンズを使用した場合で写真を撮ってみました。
 焦点距離は2本ともテレ端を使い、設定をISO100、f/11で固定し、三脚を使用してマニュアルフォーカスで撮影しました。
 被写体との距離は、出来るだけ最短撮影可能距離になるよう、フォーカスリングを最短距離の位置に合わせ、カメラを動かしておおまかな位置に合わせておいて、微調整をフォーカスリングで行いました。
 写真はどれもトリミング無しのRAWからの縮小現像です。

 まずは18-55mmを使用しての写真で、上がそのまま、下がクローズアップレンズ使用で、被写体はエネループの単四電池です。
エネループ 単四 1
焦点距離 55mm ISO 100 f/11 シャッタースピード 1.6秒
エネループ 単四 2
焦点距離 55mm ISO 100 f/11シャッタースピード 1.3秒
見てわかるとおり、素の状態とクローズアップレンズ使用時とでの差はほとんどありません。
 理由は、18-55mmレンズは、最短撮影可能距離が28cmと比較的短く、ほとんど距離を縮められなかったからと、焦点距離が55mmと短いのが原因ではないか?と素人ながらに考えてみました。

 次に55-200mmを使用しての写真で、上が素の状態、下がクローズアップレンズ使用です。
エネループ 単四 3
焦点距離 200m ISO 100 f/11 シャッタースピード 1.3秒
エネループ 単四 4
焦点距離 200mm ISO 100 f/11 シャッタースピード 1/1.6秒
こちらは見ての通り、明らかに大きさが違います。
 理由としては、55-200mmレンズは、最短撮影可能距離が1.1mで、クローズアップレンズを使用すると、44cmまで近づくことが出来、半分以上距離を縮めることが出来たからだと思います。
 ただ、残念なことにこのレンズはテレ端が甘く、文字がいまいちハッキリ写りません。

 以上のように、最短撮影可能距離が長いとか、焦点距離が長い場合に効果が高いことがわかりました。
 クローズアップレンズを使用するときの注意点としては、ピントの合う範囲が極端に狭くなり、被写界深度も極端に浅くなるため、手持ちでの撮影は厳しく、三脚を使用する方がいいと思います。
 外で花を撮る時、どうしても体が動いてしまったり、風で花が動いてしまったりで、ピンぼけ写真を連発しました・・・。
 対策としては、欲張って焦点距離を長くしないとか、連写機能を使って、あえて微妙に動いてみるとか、とにかく沢山写すしか無いと思います。

 次回は、リバースリングを使用しての接写について書きたいと思います。

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